パラグライダーVRゲーム 「Glider Sim」がますます魅力的に!

パラグライダーVRゲーム
「Glider Sim」レポート第3弾

パラワールド誌で過去2回にわたってご紹介した、VR(バーチャル・リアリティ)のパラグライダーシミュレーションソフト「Glider Sim」。VRゴーグルとVRコントローラーを使用してVR空間を飛ぶと、ほとんど実際のフライトと同じ感覚でプレイできて、臨場感たっぷり。サーマル、風向きを可視化できて初心者がイメージを掴むのにも、上級者がシミュレーションするのにも役立つということで、興味を持った方も多いのではないだろうか。

ご自身もこのゲームのファンで、開発者とも密に連絡を取りつつGlider Simの紹介記事を執筆してくださった野田勝宏さんが、さらにアップデートされたGlider Simの魅力をたっぷりレポートしてくれたのでご紹介しよう。

こんにちは。パラワールド本誌に2回Glider Simの紹介記事を掲載いただいた兵庫県フライヤー、野田勝宏です。昨年、無事クロスカントリー証をいただいて空を楽しんでいます。
WEB版でパラワールドが復活したのが嬉しくなって、第3弾の原稿を作成した次第です。
前回の原稿執筆時から2年ほど経っていますが、ゲーム制作者のジョーイさんは精力的に日々ゲームのバージョンアップされており、当時とは別物となっています。さらに面白くなったパラグライダーVRゲームを、パラで飛べない日は楽しんでみませんか?

プレイ環境について

はじめに、ゲームVRプレイ環境について改めて記載します。
PCでは2Dでも動作可能です。キーボードやゲームコントローラでも操作可能です。

PC版 OS Windows10/11 Steamアプリ要 VRゴーグル(ゲーミングPCとリンクできるもの)
META版 Oculus Quest(2/3/PRO)(39600円~)単体動作
ゲームソフト金額は何方も2200円程度です。
ゲームの新システムの実装はPC版が速いですが、現在(2024年2月13日)はPC版とMETA版のシステム機能は同一となっています。
基本設定や基本操作説明は以前の記事(注:パラワールド2021年12月号掲載)をご覧ください。以前の記事よりアクセル操作とオンライン関係設定や通話用無線通話ボタン追加が変更になっています。

仲間と遊べる!
待望の多人数プレイ機能も追加に

新しく追加されたモードや機能は以下の通りです。各項目をクリックすると、詳しい説明にジャンプします。

※他にもサーマルビジュアル表現・ハーネスグラフィックなど改善が多数あります。

1. 新マップ追加

以前はフライトできるのはUSサンバレーエリアの6か所でしたが、テイクオフ・ランチャーの場所が、サンバレーエリアで150か所に大幅に増加されました。さらにスイス・アルプスエリアで85か所、US・テトンズの180か所などが追加されました。

動画サイトでよく見る、スイスの屏風岩の美しい景色の中で飛ぶのは実にいい気分です。USテトンズはアメリカでは有名なフライトエリアで、スピードパラに向いているので採用されたようです。今後もマップは増える予定とのことです。

また、テイクオフできるランチャー箇所が大幅に増えたので、多彩な景色で飽きることなく楽しめます。

2. オンライン多人数プレイ

待望のオンライン多人数プレイが実装されています。

ゲームタイトルの選択で「Multiplayer」を選択し、サーバーエリアを選択してから「Create Room」を選びます。Room Nameを決めてマップの選択・時間帯・風の強さ・サーマルビジュアルのあるなし、空中衝突時の接触のあるなしを決めて「Create Room」を選択すると、ゲームプレイ選択画面に移行します。

フライト中は指定ボタンを押すことで、同じルームに入っている人と会話ができます。会話は無線通話風です。後から入る場合は開設されたROOMを選択すれば入ることができます。
多人数でガーグルを組んで飛ぶのは楽しいですよ。

3. チャレンジモード追加
(スピードパラトライアル・クロスカントリータイムレース)

「一人モード」「多人数モード」でゲームプレイに入ってから、テイクオフ前に上部に「Challengsチャレンジモード」が追加されました。
「Speed Flying Challenge 1~3」と「XC(Cross Country)Race 1」があります。

スピードフライ チャレンジでは指定のゲートを潜ることで点数が加算されます。
使用機体をスピードバラに選択するのを忘れないようにしてください。

クロスカントリーレースはパラ大会と同じルールです。開始前に風とサーマル画面表示をオフにしないとランキングボードに記録が残りませんのでご注意ください。
スタートから規定時間1分までにスタートエリアに移動し、スタート待機します。スタートアラームが鳴ってスタートすると次の目標シリンダーが表示されるますので、次々とクリアして行きゴールエリアに到達してください。

ゴール後にランディングサークルが表示されますので、中央にランディングすると記録がランキングボードに残ります。
多人数でプレイすると、ゲーム内でXCレース大会ができます。

4. FPVレーシングドローン追加

選択機体にFPVクワッドドローンが追加されました。
最高速300km/hで高速移動でき、地上や木との接触判定はありませんのでエリアを鑑賞したり他の機体と飛んで撮影などに使えます。

5. フライト時間帯の設定で、朝焼け夕焼けなど風景が変わるように。

設定画面で朝6時から夜9時まで時間設定できるようになりました。気候設定画面で変更できます。
朝や夜にフライトすれば景色が変わり、違う雰囲気で遊ぶことができます。

(2月26日追記)
さらに、時間設定によりって日射やグランドエフェクトでサーマル発生が変わるなどバージョンアップされています。

6. フライトマップの搭載、経路の表示

指定のボタンを押すことで、マップ表示と機体の経路表示が出るようになりました。
50km幅の広いマップエリアなのでナビゲーションとして便利になり、多人数プレイだと他の機体の位置を確認できます。

7. バリオ(GPS)メーターの機能向上

今までは方位と高度だけでしたが、対地速度と飛び立った地点からの距離が追加されました。

このような感じで、かなり快適で楽しいモードが追加されましたので、未体験の方は是非購入してお試しいただいてはいかがでしょう。
Glider Simはまだまだ発展途上のゲームなので、今後ますます楽しい機能やモードが追加されていく見込みです。ご意見・ご要望はジョーイさんか私に、Facebookのアカウントからご連絡ください。

【問い合わせ先】

野田勝宏
https://www.facebook.com/katu01234jp
Joey Sipos
https://www.facebook.com/joey.sipos

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